こどもの視力はどれくらい?

     
          生後まもないこどもの視力は、半世紀以上前の研究では光がみえる位とされていましたが、
         その後の研究から0.02〜0.03あるとわかっています。
          こどもは生後“見る”という刺激を受けながら成長していくなかで、脳の発達と共に視機能も
         発達していき、視力は2才で0.5〜0.6、3才で0.8前後、4才で0.9前後、5才で1.0以上になります。


【出生から6才までのこどもの正常発達】
(Dekaban)
生活年齢 認知       適応        統合
出生〜1ヶ月  視線上の動く物体を見る。まつ毛に触れるとまばたきをする。
〜2ヶ月  閃光をあてると目を閉じる。動く物体を追視して頭と目を90度以上回す。
〜3ヵ月  自分の手に持った玩具を見つめようとする。動く物体を追視して顔を180度まで回す。
〜4ヶ月  両眼固視がある程度可能。手から玩具へ目を移す。
5〜6ヶ月  直径8mmの白い円板を見る。1個の立方体を持って、他のものに近づける。
7〜8ヶ月  両眼視が主となる。2個の立方体を合わせ持つ。
9〜10ヶ月  直径5mmの白い円板を見る。大人のまねをし始める。
11〜12ヶ月  直径4mmの白い円板を見る。手と目で物を探す。
13〜15ヶ月  赤色を好む。動物の玩具を好み、おもちゃのクマを抱きしめる。
16〜18ヶ月  直径3mmの白い円板を見る。2〜4個の立方体を積んで塔を作る。
19〜21ヶ月  異なった形を区別し始める。両眼の輻輳(目を寄せること)が十分にできる。
22〜24ヶ月  視力は約.0.5 合せ板に三角形、円、四角を正しく置く。
3才  時に両眼視から片眼視になったりする。3本の指で数える。
4才  視力は約1.0、またはそれに近い。2つの絵のうちどちらが良いか見分ける。
5才  真の立体視ができる。固視は完全。しかし斜め方向の追視はなお困難。
6才  絵画に斜め方向を使い始める。6種の基本色を認識する。

【乳幼児の平均両眼視力】
(大山信郎 1950年)
年齢 平均視力
生後1ヶ月 光覚〜眼前手動
 3ヶ月 0.01〜0.02
 6ヶ月 0.04〜0.08
 1才 0.2〜0.25
 1才6ヶ月 0.4
 2才 0.5〜0.6