目の異常を早く見つけるために


 こどもの視力は0.02位から発達していきますので、はじめから1.0の見え方を知っているわけではありません。
したがって、こどもが“見にくい”と自ら訴えることはごくまれです。

 そこで平成3年より3才児健診に視力検査が導入され、0.5の絵視標で検査することになったのです。
3才のお誕生前後には是非家庭で視力検査を実施して下さい。
その際、片目を確実に遮閉して(手でかくすのではなくガーゼを絆創膏などでとめる)、顔を真直ぐにして見せて下さい。

 視力検査ができなくても左右の視力差はわかることも多いのです。
例えば右目をかくすととてもいやがる場合は、左目の視力が悪いことが考えられます。どちらの目をかくしてもいやがるとか平気な場合は、左右差がないと考えられます。

 家庭での視力検査に自信がない場合は、3才前後に眼科での検査を受けられた方がよいでしょう。

 外見上見つけられやすい斜視は、見た目が悪いということはもちろん、両眼視機能(物を立体的に見る力)の発達を阻害するばかりでなく視力の発達も損なうやっかいなものです。を参考にして斜視を早く発見して下さい。

 こどもの目の治療は小学校入学前までが勝負である事が多く、 入学後では治療効果が充分でないことも多いのです。